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三角形・四角形の合同

学年: 中学校2年 / 教科: 数学 / 対象: 中学2年生

学習のめあて

  • 合同の意味(対応する辺・角がすべて等しく重なる)を説明できる
  • 三角形の3つの合同条件を正しく言えて、使い分けられる
  • 合同を示すときに「対応」を正しく決め、対応する辺・角を根拠つきで示せる
  • 合同な三角形を使って、辺の等しさ・角の等しさ(性質)を導ける
  • 四角形の問題を対角線や補助線で三角形に分け、合同を利用して証明できる

解説

合同とは、2つの図形が向きや位置を変えて重ねたときに、ぴったり一致することです。合同な図形では、対応する辺の長さと角の大きさがすべて等しくなります。

1. 合同で一番大事な考え:対応

合同を扱うときは、まず「どの点がどの点に対応するか(対応関係)」を決めます。例えば、

△ABC ≡ △DEF

と書くとき、A ↔ D、B ↔ E、C ↔ F が対応する、という意味になります。対応が決まると、

  • 辺:AB ↔ DE、BC ↔ EF、CA ↔ FD
  • 角:∠A ↔ ∠D、∠B ↔ ∠E、∠C ↔ ∠F

のように、対応する辺・角がセットで決まります。証明では、この対応を間違えないことが最重要です。

2. 三角形の合同条件(必ず暗記+意味理解)

2つの三角形が合同であるための代表的な条件は次の3つです(中学の基本)。

  • (1) 3辺がそれぞれ等しい(SSS)
    「3組の辺の長さがそれぞれ等しい」
  • (2) 2辺とその間の角がそれぞれ等しい(SAS)
    「2組の辺」と「その2辺にはさまれた角」が等しい
  • (3) 1辺とその両端の角がそれぞれ等しい(ASA)
    「1組の辺」と「その辺の両端の角(2つの角)」が等しい

ポイントは「どの情報がそろっているか」を見て、適切な条件を選ぶことです。特に SAS では、角は「2辺の間の角」でないといけません。間の角でないと合同が決まらない場合があるので注意します。

3. 合同を示す証明の基本の型

証明問題では、次の流れにすると書きやすく、ミスが減ります。

  1. 示したい三角形を決める(例:△ABC と △DEF)。
  2. 対応を決める(A↔D など、どこが対応するか)。
  3. 合同条件に必要な3つ(または2組+角)を集める
    辺が等しい根拠(共通な辺、与えられた等しさ、二等辺三角形の性質など)、角が等しい根拠(対頂角、錯角、同位角、二等辺三角形の底角、平行線など)を使います。
  4. 合同条件を使って結論:「よって、△○○○ ≡ △□□□(合同条件)」。
  5. 合同からいえること(必要なら):対応する辺・角は等しいので、求めたい長さや角度、平行、二等分などを導きます。

4. 合同を使うと何がうれしいか

合同が示せると、対応する辺・角が等しいので、次のようなことが分かります。

  • ある辺の長さが等しい(例:AB = DE)
  • ある角が等しい(例:∠ABC = ∠DEF)
  • 平行がいえることがある(錯角・同位角が等しい → 平行)
  • 二等分がいえることがある(ある点が中点など)

5. 四角形の問題は「三角形に分ける」

四角形はそのままだと合同条件が使いにくいことが多いので、対角線を引いたり、補助線を引いたりして2つの三角形に分けて考えます。

  • 平行四辺形:対角線で2つの三角形に分けると合同が見えやすい
  • ひし形・長方形・正方形:対角線や辺の性質から合同を作る

6. よくある間違い(ここが点数の分かれ目)

  • 対応がずれる:△ABC ≡ △ACB のように書く順番で対応が変わるので注意。
  • SAS の角が「間の角」になっていない:2辺にはさまれた角か必ず確認。
  • 根拠が書けていない:「等しい」と言うだけではだめで、共通、対頂角、平行線、二等辺三角形など理由を書く。
  • 合同のあとに何が言えるかが書けない:合同からは「対応する辺・角が等しい」を必ず使う。

合同の証明は、パズルのように「合同条件に必要なピースを集める」作業です。条件がそろいそうな三角形を見つけ、対応を正しく決め、根拠をそろえて合同を示しましょう。

問題に挑戦

  1. 基礎:合同の意味と対応

    △ABC ≡ △DEF と書かれているとき、対応する頂点の組と、対応する辺の組をそれぞれ答えなさい。

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    合同の記号の左右で、書かれている順番が対応を表します。

    答えを見る

    対応する頂点:A ↔ D、B ↔ E、C ↔ F。対応する辺:AB ↔ DE、BC ↔ EF、CA ↔ FD(または AC ↔ DF)。

  2. 基礎:合同条件の選択(SSS)

    2つの三角形で、3組の辺の長さがそれぞれ等しいことが分かりました。このとき、どの合同条件で合同といえますか。

    ヒントを見る

    3組の辺がそろう条件を思い出します。

    答えを見る

    「3辺がそれぞれ等しい(SSS)」の合同条件で、2つの三角形は合同といえます。

  3. 基礎:合同条件の選択(SAS)

    2つの三角形で、AB = DE、AC = DF、そして ∠A = ∠D が分かりました。ここで ∠A は辺 AB と AC の間の角、∠D は辺 DE と DF の間の角です。このとき、どの合同条件で合同といえますか。

    ヒントを見る

    2辺と、その2辺にはさまれた角がそろっています。

    答えを見る

    「2辺とその間の角がそれぞれ等しい(SAS)」の合同条件で合同といえます。

  4. 基礎:合同条件の選択(ASA)

    2つの三角形で、∠B = ∠E、∠C = ∠F、そして BC = EF が分かりました。このとき、どの合同条件で合同といえますか。

    ヒントを見る

    1辺とその両端の角がそろっているかを確認します。

    答えを見る

    辺 BC と EF は、角 ∠B・∠C(∠E・∠F)の両端の辺なので、「1辺とその両端の角がそれぞれ等しい(ASA)」で合同といえます。

  5. 標準:二等辺三角形+合同(証明の形)

    二等辺三角形 ABC で AB = AC です。点 D を辺 BC の中点とするとき、△ABD と △ACD が合同であることを示しなさい。

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    合同条件に必要な3つを集めます。AB = AC(与えられている)、BD = DC(中点)、AD は共通です。

    答えを見る

    AB = AC(二等辺三角形の条件、与えられている)。D は BC の中点より BD = DC。AD は共通な辺なので AD = AD。よって、3辺がそれぞれ等しいので(SSS)、△ABD ≡ △ACD。

  6. 標準:平行線+角→合同(SAS)

    四角形 ABCD で AB ∥ CD、AD ∥ BC である(平行四辺形)。対角線 AC を引く。△ABC と △CDA が合同であることを示しなさい。

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    共通な辺 AC を使い、平行線から角の等しさ(錯角など)を作ります。

    答えを見る

    AC は共通なので AC = CA。AB ∥ CD より、∠BAC と ∠DCA は錯角で等しい。AD ∥ BC より、∠BCA と ∠DAC は錯角で等しい。したがって、1辺 AC とその両端の角がそれぞれ等しいので(ASA)、△ABC ≡ △CDA。

  7. 標準:合同から辺の等しさを導く

    △PQR ≡ △STU であることが分かりました。PQ = 6cm、QR = 8cm、∠R = 40° のとき、ST、TU、∠U をそれぞれ求めなさい。

    ヒントを見る

    順番が対応を表します。P↔S、Q↔T、R↔U です。

    答えを見る

    対応より PQ ↔ ST、QR ↔ TU、∠R ↔ ∠U。よって ST = 6cm、TU = 8cm、∠U = 40°。

  8. 応用:補助線で四角形を三角形に分ける

    四角形 ABCD で AB = CD、BC = AD が成り立っている。対角線 AC を引くとき、△ABC と △CDA が合同であることを示しなさい。

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    AB = CD、BC = AD、そして AC は共通です。3辺がそろいます。

    答えを見る

    AB = CD(与えられている)。BC = AD(与えられている)。AC は共通な辺なので AC = CA。よって、3辺がそれぞれ等しいので(SSS)、△ABC ≡ △CDA。

  9. 応用:合同を使って平行を示す(流れを練習)

    △ABC と △DEF が合同で、対応は A↔D、B↔E、C↔F である。さらに、AB は直線 l 上、DE は直線 m 上にあり、∠ABC = ∠DEF が成り立つとする。このとき l ∥ m といえる理由を説明しなさい。

    ヒントを見る

    対応する角が等しいことから、同位角(または錯角)が等しい状況を作れます。

    答えを見る

    合同より対応する角が等しいので ∠ABC = ∠DEF が成り立つ。これらが直線 l と m を横切る同じ位置の角(同位角)または錯角の関係になるなら、角が等しいので平行の判定より l ∥ m といえる。

  10. 応用:証明の穴埋め(合同条件を明確に)

    △ABC と △ADC について、AB = AD、BC = DC、AC は共通である。このとき △ABC ≡ △ADC を示す証明を、合同条件も含めて完成させなさい。

    ヒントを見る

    3辺がそろっているので SSS を使います。共通な辺は AC です。

    答えを見る

    AB = AD(与えられている)。BC = DC(与えられている)。AC = AC(共通な辺)。よって、3辺がそれぞれ等しいので(SSS)、△ABC ≡ △ADC。